
いびきと睡眠時無呼吸症候群 経済効率の損失 歯科医院受診の背中押します!龍理事長の歯科ブログ
掲載日:2020年5月12日2020-05-12T10:00:00+09:00
2020-05-12
いびきと睡眠時無呼吸症候群 経済効率の損失 アメリカにて開催されたアメリカ睡眠学会へ参加してきました。 皆様の中にもベッドパートナーの方に夜、いびきをかくとか呼吸が止まっていることを指摘された方もいら…
虎ノ門ヒルズ トルナーレ歯科・インビザライン矯正歯科 龍醫院
医療法人社団RMDCC
|カテゴリー:いびき・睡眠時無呼吸症候群・口腔外科
龍信之助医療法人社団RMDCC
いびきと睡眠時無呼吸症候群 経済効率の損失
アメリカにて開催されたアメリカ睡眠学会へ参加してきました。
皆様の中にもベッドパートナーの方に夜、いびきをかくとか呼吸が止まっていることを指摘された方もいらっしゃると思います。また、すでに、睡眠時無呼吸症候群と診断され、鼻マスク(CPAP)による治療を受けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも、いびきには病的なものと、病的ではないものが存在しています。
病的ないびきの中に睡眠時無呼吸症候群は含まれます。
睡眠時無呼吸症候群の重症度を評価する指数として、1時間当たりの無呼吸低呼吸指数(AHI)が20回以上の方は8年後の生存率は63%%と言われています。
睡眠時無呼吸症候群の自覚症状としては日中の眠気があります。
人が生活するうえで必要な睡眠時間はおよそ7時間と言われています。そもそも7時間の睡眠を達成することはお仕事のお忙しい中ではなかなか難しいかもしれません。そこで、睡眠の質が重要になります。アメリカではこの睡眠の質も重要なターゲットであるといわれ、日中の眠気、集中力の低下による経済効率の損失を問題とし、Wakeup Americaというようなキャンペーンも行われています。
欧米人の場合、肥満によるものが多いといわれておりますが、日本人は欧米人と比べ、骨格的に下の顎が小さいといわれています。その結果、舌の根元の部分による気道の閉塞がおこる場合が多く認められます。肥満のリスクだけではなく骨格的なリスクもあるため、生活習慣の改善のみでは改善できない場合も多く認められます。その場合には鼻マスク(CPAP)治療や、口腔内装置による治療が必要となります。
口腔内装置は下顎を前方に誘導し、固定することで舌による気道の閉塞を防ぎます。この装置を使うことで軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群を防ぐことができるといわれます。
また、いびきを解消することもできる可能性があります。また、睡眠時無呼吸症候群の治療をすることで、日中の眠気が改善するという報告もあります。
鼻マスクによる治療にせよ、口腔内装置による治療にせよ、医師による診断が必要です。日中の眠気が仕事の妨げになっていらっしゃる方はぜひ、医師にご相談していただき、睡眠の外来を受診してみてはいかがでしょうか?