龍理事長の歯科ブログ

歯と医食同源 歯科医院受診の背中押します!龍理事長の歯科ブログ

歯と医食同源

「医食同源」という言葉があることは皆様ご存じのことと思います。これは、日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気予防し、治療しようとする考え方で、1972年に日本で作られた造語です。

近年、健康ブームといわれていますが、健康といっても、たとえば年に一回の健康診断の結果がよければ安心する方もいらっしゃれば、より健康になれるように体力づくりに勤しむ方、アンチエイジングを目的とした若返りをターゲットされている方、ダイエットなど生活習慣に重きを於いていらっしゃる方など様々です。

健康法について学ぶにつれ、全てに共通するテーマとして、その手法には必ず食生活のことが書かれていることに気づきます。

人は食べることで体内で作ることのできないアミノ酸や栄養を摂取しています。その咀嚼に必要不可欠なものは歯です。

そこで、今日は食の根本である歯によい食べ物について皆様にお伝えしたいと思います。

よく、カルシウムが多く含まれている食品は歯を強くするといわれていますよね。

これは皆さまご存知のように、魚介類、牛乳、チーズ、その吸収を助けるビタミンDを含む食品なです。

とわいえ、実際、歯の形成期ではなく、40代、50代になった時のカルシウムのターゲットは、どちらかといえば骨です。

歯を支える骨を強くすることは、もちろん良いことです。

実はこの年代の歯の疾患といえば歯周病。

歯周病を予防するためには、唾液の分泌を促す効果をもつ、酸味のある食品は有効です。

唾液は洗浄の効果を持つだけでなく細菌と戦う抗体やも含まれています。

また、繊維の多い食品、たとえば、ごぼう、レタス、セロリなどは噛むことで歯の表面を掃除する効果を発揮してくれるといわれます。

これらの食品を「清掃性食品」と呼びます。

私たち歯科医師は患者様の口腔内の健康に寄与するため、歯科医院来院時に歯磨きの方法をご指導したり、デンタルフロス(歯の間を掃除する糸)や、歯間ブラシなどの使用を常におすすめしておりますが、例えば昼休みの限られた時間ですべてを実践することは難しいときもありますよね。

そんなときにこれらの食事を意識していただけると、より歯の健康に貢献できると思います。

「医食同源」の源である歯を大切にすることで、食生活を充実させ、より若く健康な身体を手に入れてはいかがでしょうか?