こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。
今回は、口腔細菌と全身疾患との関係についてお話していこうと思います。
口腔細菌は血流に入り込み,循環障害に関係し,その口腔細菌の内毒素などは炎症性サイトカインなどを産生し,メタボリック・シンドロームにも関わるとされています。また、高齢者などの下気道に入り込んだ口腔細菌は,誤嚥性肺炎を起こします。
いつも清潔にしている口腔でも,百億を超える細菌が住み着いています、また,歯周病などがある場合,数千億にも達します。さらに,介護の必要な高齢者の口腔内では,バイオフィルム集団となって、1兆個の細菌数になってしまいます,それらの口腔細菌は,唾液に混入して,中枢脳血管障害などの要介護高齢者などの下気道に入り込めば,誤嚥性肺炎を起こしてしまいます
口腔細菌は,歯周病がある場合には,頻繁に血流中に入り込みます,また。歯周病原細菌がつくる内毒素は,歯周局所の内毒素レセプターにキャッチされたりして血流に入り込み,腫瘍壊死因子などの産生を誘導します。その結果,インスリン抵抗性の増加をもたらしたりなどして,糖尿病や肥満に密接に関わってしまいます。
・誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は,高齢者での発生頻度も死亡率も高いもので,治癒してもADLの低下がみられ,その予防が、大きな課題となっています。
口腔内バイオフィルム形成細菌が睡液に混入し,不顕性に下気道に吸引され。肺胞マクロファージなどに駆逐されず増殖することが誤燕性肺炎の原因です。
重度の場合は命に関わることもあるので脳血管障害などのある高齢者には、口腔清掃などのケアが不可欠になります。
・循環障害
口腔内バイオフィルム細菌は,歯周ポケットから頻繁に血流中に入り込んでいます。血流に入り込んだ口腔内細菌は,心臓弁膜に障害がある場合,そこでバイオフィルムをつくり,細菌性心内膜炎を起こします。血流中で増殖すれば,敗血症になります
動脈硬化には,脂質異常症,肥満、喫煙、遺伝的要素など,極めて複雑な因子が関与しています。近年、動脈硬化は,口腔バイオフィルム細菌を含む微生物感染が引き金となる疾患としても捉えられるようになってきました。
・発熱
歯周病原性グラム陰性菌は、内毒素(エンドトキシン)をつくります、入り込んだ内毒素は,内因性発熱因子を働かせる結果,発熱が起きてしまいます。
他にも口腔細菌と全身疾患との関係があるものがあるので次回以降お話していこうと思います。
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