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小児の呼吸について! 明るく元気にインビザ中!衛生士かほの衛生士日記

こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。

以前、小児の生活習慣や噛むことについてお話しさせていただきましたが、今回は呼吸についてです。

「ポカンロ」の口呼吸の子どもがとても多いと言われています。また、乳幼児でも2割程度の口呼吸が見られると報告されているそうです。口呼吸による弊害はたくさんみられます。口を閉じないことによりロ唇と前歯部歯肉、歯面は乾燥します。これによりロ唇は反転、肥厚し、締まりのない口元になってしまいます。そして乾燥により前歯部歯肉のメラニン色素沈着が起こります。また口呼吸により本来働くはずの唾液の清掃作用が効かないため、歯肉は腫脹し歯肉炎を発症してしまいます。前歯部歯面の着色も同じで、切端方向から乾燥している部分に着色していきます。さらに隣接面の虫歯リスクも上がります。
歯列に関しては、口唇による前方からの圧(口唇圧)がないため、上顎前歯の歯軸は前方へ傾斜します。これによりさらに口を閉じる事が難しくなることで、上顎前歯は傾斜を強めていきます。ロ呼吸の常態化により、上顎口蓋に着いているはずの舌の位置も沈下し低位舌になります。舌圧がかからない口蓋は狭く高くなり、歯列も狭窄、口唇閉鎖不全も相まって、下顎は後方回転し上顎が前突する傾向が強くなることがあります。
こうなると突出した上顎前歯のために、口を閉じる事はさらに難しくなり、この負の連鎖が成長とともに、形態と機能に大きく影響してきてしまいます。また、口で呼吸することで、本来鼻粘膜や扁桃リンパ組織でろ過されるべき空気中の無数のほこりや花粉、ウイルスや化学物質などがそのまま体内に取り込まれてしまうことになります。冬の乾燥した時期には、鼻腔や副鼻腔で加湿、加温されるべき吸気がそのまま肺へ運ばれます。また口腔乾燥により、扁桃病巣疾患が引き起こされ、免疫系のさまざまな疾患につながっていることもあります。
口呼吸の原因はさまざまです。軟らかく噛まなくてよい食事は、口腔周囲筋の正常な発達を阻害してしまいます。食生活の変化がロ腔周囲筋の機能も低下させることで、口呼吸をうながしてしまいます。また子どものメディア(スマートフォン、テレビ等)接触時間の急激な増加による、会話など直接的なコミュニケーションの滅少、前屈みの姿勢、言葉の変化、口呼吸を引き起こしかねません。

次回、口呼吸から鼻呼吸へ改善するためのトレーニングなど紹介していこうと思います。

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