こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。
今回は小児の生活習慣についてお話していこうと思います。
子どもが好み、かつ親が与えやすい食品には、砂糖、塩、油が多く含まれています。そしてそれらは概して軟らかくて食べやすい食品となりがちで、咀嚼回数も少なくて済むものです。子どもの好きな食べ物としてはオムライス、カレーライス、アイスクリーム、サンドウィッチ、焼きそば、スパゲティなどの麺類が代表的です。
これらは「食べ物がよく噛めない」不正咬合であっても、食べにくくはない食品です。歯列が成長していく子どもの時期にそうした軟らかくて食べやすい食品を多くとり、咀嚼回数が減ると当然ながら歯並び・噛み合わせの状態は悪くなります。
叢生があり、前歯での捕食、かじりとりがうまくできていない子どもは、食物繊維の摂取量が少なくなってしまいがちです。逆に噛む回数が多いことが歯軸の傾斜を防ぎ、十分な歯列幅径へと成長させていくカとなります。
さらに噛む回数が減ることで唾液、とくに刺激唾液も減少します。唾液は健康な成人で1日1.0~1.5リットル分泌されるといわれています。唾液には粘膜保護・自浄・水分平衡・潤滑・緩衝・抗菌・消化・組織修復・再石灰化・発ガン予防などの作用もあり、口腔のみならず身体が正常な機能を発揮するためになくてはなりません、これには、とくに刺激唾液が必要で安静時の唾液より緩衝作用が強いといわれています。
また、噛む回数が減るということは、舌の運動量が減ることとも関連します、これは呼吸に関連することでもありますが、睡眠時に舌が上気道へ落ち込むことで閉鎖性睡眠時無呼吸症候群が起こります、筋力が弱く賦活化されていない舌筋は、睡眠時にその位置を保てず呼吸路をふさいでしまうのです。最近では子どもの睡眠時無呼吸症候群も大きな問題となっています。
好きなものがなんでもいつでも手に入る生活は、確かに便利です。しかし、それと引き替えに口が持っている本来の機能は失われてしまいます。そしてそのことが、実は子どもの健康を害しているのだということも覚えておかなければなりません。これが歯並び・噛み合わせの問題の本質になってくると思います。よく噛めない状態は、実は子どもたちの健康を害する大きな原因の1つになりつつあります。
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