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カルシウム拮抗薬による歯肉増殖のしくみについて! 明るく元気にインビザ中!衛生士かほの衛生士日記

こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。
カルシウム拮抗薬による歯肉増殖のしくみ
カルシウム拮抗薬(血液降下薬)
カルシウム拮抗薬は、カルシウムそのものの吸収を邪魔する薬ではなく、細胞膜にあるカルシウムイオンのチャンネルに働いて、カルシウムイオンが細胞内に流入するのを抑える薬剤です。カルシウム拮抗薬が、血管の周りにある平滑筋細胞へカルシウムイオンが流入するのを抑えると、血管は拡張し、血圧が下がるので、高血圧や狭心症の治療薬として使われています。市販されているカルシウム拮抗薬の主なものは、アムロジン(アムロジピンベシル酸塩)ノルバスク(アムロジピンベシル酸塩)ヘルベッサー(ジルチアゼム塩酸塩)アダラート(ニフェジピン)ワソラン(ベラパミル塩酸塩)カルブロック(アゼルニジピン)カルスロット(マニジピン塩酸塩)などがあります。
歯肉結合組織の構成成分
歯肉結合組織を構成している成分のうち約60%は線維成分、つまりコラーゲンです。コラーゲンを作る(合成する)のも壊す(分解する)のも線維芽細胞の役目ですが、一度合成したコラーゲンが分解されるまでの時間は、歯肉では5日といわれています。
カルシウム拮抗薬による歯肉増殖
線維芽細胞がコラーゲンを分解するときにはカルシウムイオンが絶対に必要ということはつまり、カルシウム拮抗薬を服用すると、カルシウムイオンの細胞内流入が阻害されます。カルシウムイオンがないと、コラーゲンが分解されないので、歯肉にコラーゲンが蓄積します。その結果、「歯肉増殖」が起こります。
薬物性歯肉増殖とプラークコントロール
カルシウム拮抗薬だけでなく、抗けいれん薬のフェニトイン、免疫抑制薬のシクロスポリンAなども歯肉増殖を引き起こす薬として知られています。
臨床的に注意しなければいけないのは、これらの薬を用いたとき、プラークコントロールが不十分だと歯肉増殖が発生するということです。プラークコントロールによって薬物性の歯肉増殖が抑えられるという多くの報告がありますが、プラークが歯肉増殖にどのような役割をはたしているのかについてはよく分かっていません。しかし、臨床的にはプラークコントロールを徹底すればこれらの薬を服用しても歯肉増殖の発症を防ぐことができると考えられています。
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