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歯肉が赤くなったり腫れたりする仕組みについて! 明るく元気にインビザ中!衛生士かほの衛生士日記

こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。
今回は歯肉が赤くなったり腫れたりする仕組みについてお話ししていこうと思います。
歯肉の色と血液量
歯肉の色は、歯肉組織内を流れる血液の量を映し出しています。健康な歯肉の色は、歯槽粘膜と比べると不透明ですがきれいなピンク色にみえます。
このとき、組織内に入ってくる血液量(流入血量)も出ていく血液量(流出血量)も正常です。しかし、組織から流出する血液量が正常でも、組織に流入する血液量が増加(充血)すれば、歯肉は赤くみえます。また、組織への流入血量が正常でも、組織から流出する血液が減少(うっ血)すれば、歯肉は赤紫または暗赤色に見えます。組織内に流入する血液が減少したり、流出する血液が増加すると組織内の血液量は減少(虚血:局所の貧血)し、歯肉は白っぽいピンク色にみえます。
組織への流入血量の増加(充血)は、炎症が起こっている部位に見られる現象でもあります。歯肉に炎症が起こると、付着上皮直下の歯肉血管叢に流入する血液量は10倍以上になります。その結果、歯肉減少叢 の血管は拡張し、血液が充満(充血)するので歯肉全体が赤くみえます。
液状成分の滲出
プラーク(起炎物資や抗原物質)が歯周組織に侵入すると、化学伝達物質(ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)が歯肉の毛細血管に働いて、血管透過性を亢進させます。つまり、血液成分が血管壁を通過しやすくなるのです。これにより、血液の液状成分(水液、血清、血漿)が血管の外へ出るので、液状成分が組織内に溜まってきます。組織内に溜まった液状成分がどんどん増えてくると、臨床的には歯肉の腫れ(腫脹)として認められます。これを、炎症性浮腫といいます。歯肉に炎症が起こると、赤く腫れるのはこのためです。
細胞成分の滲出
血管透過性の亢進によって、液状成分が血管外に出て血管内の液状成分が少なくなると、血液の粘り気が増すため、血流は遅く緩やかになって、ときには血液の流れが止まってしまいます。そうなると血管透過性はさらに高まって、液状成分だけでなく細胞成分(滲出細胞)も血管外に出ます。この現象を「滲出」といいます。最初に血管の外に出てくるのは好中球で、次にマクロファージが滲出してきます。このような「滲出」は炎症のもっとも基本的な変化ともいえます。
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