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喫煙による歯肉の角化とメラニン沈着について!その2 明るく元気にインビザ中!衛生士かほの衛生士日記

こんにちは!
歯科衛生士の桜山です。
前回の続きです!
錯角化と正角化
口の粘膜は、しくみと働きによって、角化上皮と非角化上皮に分けられます。角化上皮は歯肉(口腔上皮)、口蓋、舌にみられ、非角化上皮は頬粘膜、口腔底を覆っています。口の中の角化上皮は皮膚の角化上皮とすこし違います。
歯肉、口蓋、舌にみられる角化上皮は唾液によってつねに湿った状態にあるために角質層のしくみが特殊で、外部刺激から身を守る働きをするケラチンというタンパクが少ないのです。ケラチンが少ないのはケラチン生成にかかわるケラトヒアリン顆粒が顆粒層からなくなってしまうからです。
さらに、角質層には核が残っている状態であり、これを[錯角化]と呼んでいます。
一方、典型的な皮膚の角化上皮は足の踵にみられ、角質層には明瞭なケラチンが存在します。
これを[正角化]といいます。
メラニンの形成
メラニンはメラニン細胞によって作られます。
メラニン細胞は、メラニン細胞刺激ホルモンによって活性化されると細胞内のメラノゾームという小さな構造体の中で、チロシンというアミノ酸からメラニンを産生します。炎症、紫外線、チロシナーゼが存在すると、チロシンはDOPAという物質に変化し、チロシナーゼやDOPA酸化酵素が存在する状態で、メラニンが産生されます。
その他の歯肉の色の変化
メタルタトゥ
黒い色の斑点として歯肉に現れる黒色の色素には、?身体の外から歯肉に入ってきたもの(外来生色素)
と、?歯肉の細胞が作ったもの(内因性色素)があります。内因性色素の代表がメラニンです。
外来生の色素沈着として歯肉にみられる色素の多くは、アマルガムなど歯科用金属から溶けてきたものです。まれにですが、充填されたアマルガムやクラウン、ブリッジなどの補綴物の金属が溶けて歯肉組織内に入り込むことがあります。これは[メタルタトゥ(金属の入れ墨)]または[アマルガムタトゥ(アマルガムの入れ墨)]とよばれています。
臨床的には、メタルタトゥは青みがかった灰色の色素によって縁取りされているのが観察されます。病理組織学的には、金属小片あるいは粒子を細胞内に取り込んだ(貪食した)組織球や異物巨細胞が上皮下結合組織内に集合して認められます。
外から侵入した金属片は異物なので、生体は異物を処理するための反応を起こします。異物が比較的小さい場合は組織球や異物巨細胞が現れて、金属片を貪食して処理します。
近年では処置として、レーザーによる除去が可能です。
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