こんにちは!看護師のみくです。
今回は脂質異常症についてお話ししたいと思います。
◎脂質異常症とは
(1)悪玉コレステロール値が高い
(2)中性脂肪値が高い
(3)善玉コレステロール値が低い
ことをまとめて「脂質異常症」といいます。
脂質異常症は、それだけでは特に症状はありませんが、 体中の血管の中で、静かに動脈硬化と呼ばれる変化が起こります。 動脈硬化が進行すると全身の動脈が硬 くなり、 次第に血管の内側が狭くなって血液が通りにくくなります。
心臓の血管が詰まった場合には急性心筋梗塞、 脳の血管が詰まったときは脳梗塞になり、生命を脅かします。
血液中には脂質として、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、 遊離脂肪酸の4種類があります。
コレステロールは、人の細胞膜や、消化吸収に必要な胆汁酸、 ホルモンのもとになる重要な物質です。
中性脂肪は、貯蔵用のエネルギーとなるほか、保温、 外部からの衝撃を和らげたり、内臓を固定したりして、 体内で重要な役割を果たしています。
しかし、 これらの脂質が多すぎると問題になってくる場合があります。 脂質異常症というのは、これらの脂質の中でも特に悪玉(LDL) コレステロールや中性 脂肪が多すぎる、あるいは善玉(HDL) コレステロールが少なすぎる、などの状態を示す病気のことです。
LDLコレステロールは、 血液中でコレステロールを肝臓から末梢(まっしょう) 組織に運んでいますが、多すぎると血管の壁に入りこみ、 動脈硬化を引き起こす一番の担い手になるため、 悪玉コレステロールと呼んでいます。
HDLコレステロールは、 血管壁の余ったコレステロールを肝臓へ戻し、 動脈硬化を進行させないように働くので、 善玉コレステロールと呼ばれています。
中性脂肪は、多くなりすぎると肥満や脂肪肝をきたし、 動脈硬化を引き起こすもとになります。
脂質異常症は大きく分けて3つあります。
?LDL(悪玉)コレステロールが多いタイプ: 高LDLコレステロール血症
?HDL(善玉)コレステロールが低いタイプ: 低HDLコレステロール血症
?中性脂肪(トリグリセライド: TG)が多いタイプ:高トリグリセライド血症(TG血症)
コレステロールは1日のうち、ほとんど変化しませんが、 中性脂肪は食後3?6時間かけて上昇します。ですから、 食事療法や薬物療法の効果をみる場合は、 午前中に朝食抜きでの採血が好ましく、 それができない場合は採血時間を一定にする必要があります。
大部分の高LDLコレステロール血症や、高TG血症、 低HDLコレステロール血症は、体質、食習慣の欧米化、 運動不足、体重増加など生活習慣が主な原因で、 成人以降に発症します。
これらの脂質異常症は、他の病気に伴って起こるもの(続発性) と、他の病気を伴わずに起こるもの(原発性)とがあります。
他の病気によって起こる続発性脂質異常症には、 ホルモンの分泌異常によるもの(甲状腺(せん)機能低下症、 副腎皮質ホルモンの分泌異常など)や、糖尿病、 腎臓病、肝臓病、さらに副腎皮質ステロイド治療、 経口避妊薬によるものなどがあります。
この場合、原因の病気の治療が大切なので、 原因を見極めることが必要です。原因となっている病気の治療で、 脂質異常症の治療をしなくても改善することもあります。
他の病気によらない原発性脂質異常症の中には、 遺伝による高コレステロール血症の場合もよくあります。 家族に脂質異常症や動脈硬化性疾患が多い方は、 遺伝性かどうかの診断がとても大切です。
●食事療法
肥満傾向が認められる場合には、 まず標準体重を目標に減量をする必要があります。 標準体重は身長(m)×身長(m)×22で計算できます。
減量は、急激にではなく、1か月間で現在の体重の5% 程度の減量から始めるのが体重維持のポイントだと思ってください 。1日の摂取エネルギーは、次のように計算して求めます。
1日の適正エネルギー量(kcal)=標準体重(kg)×25? 30(kcal/kg)
?コレステロール摂取量は1日300mg以下
?アルコールは1日25g以下に。具体的には... ビールだと中瓶1本、日本酒の場合180ml、 焼酎なら100ml程度、ワインは200ml程度。
?食物繊維を多くとりましょう( 食物繊維はコレステロールの吸収を抑えます)。
?魚、大豆製品を多くとりましょう。
?清涼飲料水や菓子類などの過剰摂取は控えましょう。
?マーガリン、ショートニング(食用加工油脂の一種)、 菓子類に含まれる悪い脂(トランス型不飽和脂肪酸) の過剰摂取は控えましょう。
?動物性の脂肪を減らし、魚や植物性の脂を多くしましょう。
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