みなさんこんにちは！
前回に引き続き、歯科と全身疾患についてお話します。
今回は関節リウマチです。
関節リウマチは炎症を主体とする原因不明の多発性関節炎で、
日本における関節リウマチの発症率は0.3〜1%、
発症10年後で、5%が寝たきり、80%が何らかの障害があり、
原因は不明ですが、Tリンパ球が活性化され、関節滑膜に浸潤、
口腔の特徴としては
・顎関節の異常（リウマチ性顎関節症）
歯科パノラマレントゲンによる評価では、およそ44%
・不正咬合
痛みや顎関節の変形、固縮などにより、
・呼吸障害
顎関節の破壊が起こり、下顎が後退し、
・口腔乾燥
自己免疫疾患であるシェーグレン症候群を20〜30%
・口腔清掃不良による歯周病や齲蝕の多発
関節リウマチの進行に伴い、上肢の運動障害が起こり、
歯科治療での特徴
・歯科治療の困難
開口障害や上気道の閉塞を起こしやすいために長時間の治療が難し
・口腔内の感染のリスク
リウマトレックスなど免疫抑制剤やステロイド系抗炎症薬の使用を
ですがBP製剤は骨粗鬆症の薬としては非常に優れた薬で、
むしろ、骨粗鬆症などの骨密度が下がること自体が、
そのため、抜歯などの骨組織が絡む処置、
顎骨は、
つまり、ちょっと傷がつけば、
また、歯周炎では常に歯槽骨への感染が起こっていますし、
歯周炎や、
そのため歯科治療の際に気をつけられることとしては、
・術前に口腔ケア（歯周炎のある場合は、初期治療）
・術前からの十分な抗生剤の処方。
・骨にダメージの少ない手術を心掛ける。
・創は感染防止のため、閉鎖創にしない。
・創が落ち着くまでは、感染を防ぐため、
・整形外科の担当医の先生と連携して、
などです。
また、
・口腔清掃の困難
手指の可動性が制限されるため、
他にも気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。