みなさんこんにちは!
今回は舌がんについてお話したいと思います。
舌がんは、がん患者の中で占める割合は全体の2%程ですが、 口腔がんにかかる人は日本で年間7000人と増加傾向です。 現在は子宮頸がんの患者数を上回っています。
この数は、30年前と比べると、約3倍に増加していて、 今後も更に今の1. 5倍以上の人がこの病気にかかると予測されています。
[舌がんと白板症]
白板症(口の粘膜が硬くなり、 その部分が濃い白いまだら模様になる病気) はがんに移行する可能性のある、前がん病変(前がん病変とは、 がんになる一歩手前の状態)です。
舌がん
口腔がんの半数以上を占めるがんです。 患部の色調は赤と白が混在しており、 アフタ性口内炎と似ています。主に舌の縁に現れ、 初期は痛みがないため見過ごされやすです。早期に治療すれば、 90%が治るといわれています。
白板症
がん化する可能性が高い、前がん病変という状態です。 口腔内の粘膜が白く変化してただれを伴うこともあり、 カンジダ性口内炎に似ています。 口腔内全体のあらゆる部位に発症し、 特に舌の縁に現れた場合は舌がんに移行するリスクが高いため、 注意が必要です。
舌がんや白板症は口内炎とは異なり、 自然に治ることはなく徐々に大きくなることもあります。 また口内炎が度々でき、 粘膜の組織の損傷と修復が繰り返されると、 その部位ががん化することもあります。 1ヶ月以上経っても治らない、大きくなる、再発を繰り返す、 といった場合は、口腔外科などを受診し、原因を確かめましょう。
[舌がんの6つの症状]
初期の舌がんは、大きな症状の変化はありません。 主な舌がんの症状を知って、 お口の中の小さな異変をいち早く察知しましょう。
1、発生部位は舌の両側部が約9割で、残りは舌の表面や舌の裏、 舌の先端部分に発生する。
2、初期の舌がんではあまり自覚症状はなく、 舌の表面がザラザラしたり、 白い斑点のようなものができる場合がある。
3、初期ではあまり痛みはなく、病状が進行すると、 徐々に舌の特定の部分が痛み出したり、食べ物がしみたりする。
4、治りにくく、粘膜のただれや潰瘍が舌にでき、 出血や口臭を伴うこともある。
5、進行すると、ザクロのような潰瘍となって、 周辺にしこりができるようになる。
6、腫瘍部分が広がると、耳が痛くなる。話しづらくなり、 食べ物を飲み込むのに時間がかかるようになる。
[舌がんの原因]
舌がんの原因の1つ目の原因は、たばこ、アルコール、 香辛料などの刺激物によると、言われています。
舌がんの発生率が第一位のインドや、東南アジアでは、 香辛料を日々の嗜好品として摂取していたり、 強い酒を飲む習慣や、 かみタバコを好んでいたりとの共通点があり、 舌がんとの深い関わりが見えてきます。
たばこやお酒の量が増えるほど、危険度は高くなります。 たばこを吸わず、お酒を飲まない人対して、 15倍も口腔がんになりやすいという、調査結果があります。
舌がんの原因の2つ目は合わない入れ歯や被せもの、 歯並びが悪いなどが原因で、いつも決まった場所が舌にあたり、 長い間刺激を与え続けることで、 がんの発生を促進する可能性があります。 実際にそれらが舌にあたっている部分の周辺に、 舌がんが発生している例があります。また、虫歯や歯周病など、 口腔内を不潔にしていることが原因とも言われています。
舌がんは早期で発見すれば、比較的治りやすく、80%?90% が完治し、舌も温存することができます。内臓のがんと違って、 自分の目で見て確かめられる場所でもあるため、 自己チェックで小さな異変にも気づくことができます。 粘膜の色や、指で触った感触、できものがないかなど、 細かくチェックしていきましょう!
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