今日は、ライフステージごとの虫歯のリスクと特徴についてお話させて頂きます。
年齢によるお口の中の変化や、生活習慣の変化によって虫歯のリスクは変動します。
特徴とリスクを理解して、虫歯の予防を行いましょう!
【乳児期(生後1年までの時期)】
・乳歯が生えはじめる(生後6ヶ月頃)
・未成熟なエナメル質
・唾液腺の未発達
大人の歯(永久歯)に比べてエナメル質が未成熟なため、虫歯の進行が早いです。
乳幼児期には保護者による仕上げみがきを習慣化することが大切です。
ブクブクうがいができるようになったら、子ども用のフッ素入りハミガキの使用もオススメです。
【幼年期(5歳までの時期)】
・乳歯が生えそろう(3歳頃)
・ご家族の唾液から虫歯菌が感染しやすい
・ご家族と同じ物を食べ始める
乳歯が生えそろうことでブラッシングの難易度が上がります。
また、虫歯は感染症ですのでご家族で箸や食器を共有したり、食べ物を口移しすることで虫歯菌が感染します。
歯の溝を塞ぐシーラントや、歯科医院でのフッ素塗布がオススメです。
【学童期】
・永久歯が生え始める(6歳から10歳頃)
・未成熟なエナメル質(永久歯)
・乳歯と永久歯が混在した複雑な歯並び
・自分で歯みがきするようになる
・ご家族の仕上げ磨きがなくなる
萌出したばかりの永久歯は、未成熟なため虫歯になりやすく、進行も早いです。
また、乳歯と永久歯は大きさや高さが違うことから、歯列に凹凸が発生してブラッシングが難しくなります。
歯並びや歯の大きさに合ったハブラシの選択と、フッ素入りのハミガキや洗口液の使用がオススメです。
【思春期】
・永久歯が生えそろう(12歳から18歳頃)
・今までより自由な買い食いができるようになる
・部活等でスポーツドリンクを頻繁に飲む機会が増える
・成長ホルモンの変化で歯肉炎が増える
部活動の後にスポーツドリンクを飲んだり、勉強で夜食が増えたりする上に、毎日の歯みがきも本人に委ねられるため、歯みがき習慣も乱れがちです。規則正しい生活を心がけましょう。
【成人期】
・働き盛りで歯科医院に通う時間がない
・歯肉炎の原因となるタバコ、お酒の摂取
・治療した歯が再び虫歯になりやすい
お仕事が忙しくて、歯科医院に通う時間が取れなくなったり、毎日のセルフケアの時間が短くなりがちです。
お仕事をしながらのコーヒーや紅茶には砂糖を入れないようにして、おやつも時間を決めて食べるようにしましょう。
「二次カリエス」にも気を付けましょう。
「二次カリエス」とは、一度治療した詰め物の境目からむし歯が再発することです。
詰め物やかぶせ物をしている歯では、歯と材料との間に隙間が生じて虫歯になるリスクが高いです。
詰め物の部分は特に丁寧に歯みがきをしましょう。
【高齢期】
・歯質の衰えがみられる
・歯肉が痩せて歯の根が見える
・生活習慣病が増える
・唾液分泌量の低下
・咀嚼機能の低下
歯の根はエナメル質に覆われた歯冠に比べて柔らかいため、とても虫歯になりやすく、進行も早いです。
また、唾液分泌量の低下や咀嚼機能の低下が原因で、お口の中に食べ物やプラークが残りやすくなります。
丁寧な歯みがきと共にフッ素入りのハミガキや洗口液の使用がオススメです。
虫歯や歯周病を未然に防ぐ為に、定期的な定期検診で健康なお口を保ちましょう!
ライフステージ別の予防歯科についても、当院の衛生士にお気軽にご質問下さい★
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