こんにちは、歯科衛生士の三九二です。
今回は、虫歯の好発部位(こうはつぶい)についてご説明させて頂きます。
好発部位とは、虫歯が出来やすい場所のことです!
虫歯の好発部位は、3つあります。
そして、患者様の虫歯のほとんどは、好発部位に出来てしまいます。
患者様のお口を守るために、好発部位の場所と、磨き方についてご説明させて頂きます!
?歯間隣接面(しかんりんせつめん)
歯間隣接面とは、歯と歯の間のことです。
ここには歯ブラシが届かないので、デンタルフロスや歯間ブラシで清掃する必要があります!
歯ブラシをしっかり当てても、その後フロスを通すと汚れがついてくると思います。
フロスや歯間ブラシは毎食後使用するのが理想ですが、難しい方は夜寝る前の歯磨きの時に使用して、1日の汚れをしっかり落としましょう!
?小窩裂溝(しょうかれっこう)
小窩裂溝とは、奥歯の噛む面にある溝のことです!
奥歯は食物をすりつぶすために山や谷があり、複雑な形態をしています。
そこにプラーク(歯垢)がたまってしまい、その上歯ブラシの毛先が届きづらいので、虫歯になりやすい箇所になります。
小窩裂溝は着色もしやすいです。
意識して、長い時間歯ブラシを当てるようにしましょう。
?歯頚部(しけいぶ)
歯頚部とは歯と歯ぐきの境目のことです。
歯の先端の方をツルツルに磨けていても、歯と歯ぐきの境目の部分に磨き残しが見られるケースが多いです。
歯ブラシの毛先を歯の歯ぐきの境目に当てて磨いてください。
また、歯頚部の磨き残しは歯周病の発症や、歯石の付着にも関係しています。
歯頚部を磨くことで、様々なお口の病気を防げます!
そして、全部の場所で共通して意識して頂きたいのが、一か所につき10〜20回程度歯ブラシを動かすことです。
プラークは、ネバネバした粘着性の物質なので、少し擦っただけでは除去することが出来ません。
磨く場所がこんなにあるなんて、歯磨きって大変・・・と思われたかもしれません。
最初に、患者様の虫歯のほとんどは3つの好発部位とお伝えしました。
つまり、3つの好発部位を意識して歯磨きをすれば、虫歯をかなり予防することができます!
最初は、鏡を見ながら場所を確認して歯磨きするのがオススメです!
定期検診とセルフケアで、健康なお口を守りましょう。