こんにちは、歯科衛生士の三九二です。
今日は歯周病についてお話させて頂きます!
今では、成人の8割の方がかかっているといわれている歯周病ですが、大きく分けると「歯肉炎」と「歯周炎」2つの状態があります。
今回は、歯周病の「歯肉炎」と「歯周炎」の違いについてご紹介いたします。
【歯肉炎】
歯の周囲にある歯ぐきだけが腫れている、比較的軽度な炎症のことです。
健康な歯ぐきと比べると赤みが強く、腫脹がありプニプニとしています。
歯磨きの際に出血があることもあります。
この状態であれば、大抵の場合、原因となっているプラーク(歯垢)と歯石を除去し、丁寧なブラッシング、セルフケアを続けて頂ければ治ります。
しかし、この歯肉炎を放置したままにすると症状が悪化してしまい、次のステップである「歯周炎」になってしまいます。
【歯周炎】
歯肉炎が悪化し、歯を支える骨にまで腫れが広がっている、重度な炎症のことです。
骨にまで広がってしまっているので、元の状態に戻すことは出来ません。
「歯周炎」にまで症状が進行してしまうと、歯ぐきが腫れ、膿がでたり、歯を支える骨が無くなってしまい、歯がぐらついて抜けてしまうこともあります!
さらに、歯周病で歯を失うと、その後の治療でも非常に苦労することになります。
なぜなら、顎の骨が溶けてしまっているからです。
入れ歯は顎の骨の上に乗せて使用するものですが、肝心の土台が脆いと、入れ歯が浮いてしまい、適切に使用することができません。
また、インプラントは骨がないと入れることができません。
そのため、骨移植術という外科手術が必要になったりすることもあります。
そして、歯周病の厄介な点は
「自覚症状がなく、発見が遅れてしまうケースが多い」ことです。
虫歯であれば痛みが出て、歯医者に行かれる方も多いと思いますが、歯周病の場合、痛みはほとんどありません。
そのため発見した頃にはかなり病気が進行してしまっていたり、手遅れになっていたりすることが多いです。
また、歯周病はお口の中だけの問題ではありません。
糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎、低体重児早産など・・・
様々な全身疾患と深く関わっています。
歯が痛くならないと歯医者に行かない・・・という方もいらっしゃると思いますが、この記事を読んで頂いた方は、定期検診、クリーニングの大切さをご理解頂けたかと思います!
定期検診、少し間が空いてしまったな・・・という方も是非お気軽にご来院ください!
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