こんにちは(^-^)
歯科衛生士の井坂です!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
だんだん落ち着いてきたと思われていたコロナがまた感染者が増えてしまっているようですね(;_;)当院は感染予防対策も万全にしており、滅菌や消毒も徹底しておりますのでご安心してご来院下さいね。
さて、今回はよく耳にするフッ素についてお話をさせていただこうと思います!
現在、フッ素が入っている歯磨き粉は多くの国で使用されており、2011年には日本国内で販売されている、歯磨き粉のおよそ90%にフッ素が配合されているという報告があります。
フッ素入り歯磨き粉(フッ化物配合歯磨剤)の利用は、家庭で手軽に行える身近な虫歯予防方法です。
【フッ素とは】
フッ素は自然界の動物や植物、食品、土壌中や海水中などにも広く存在する元素です。
フッ素元素の陰イオンの状態にあるものをフッ化物といいます。虫歯予防に使用されているフッ化ナトリウムもフッ化物となります。
【フッ化物の働き】
・再石灰化を促す
再石灰化とは、脱灰による歯のダメージが修復され、もとの健康な状態に戻る現象です。これは唾液中のリン酸カルシウムの働きによって起こります。
フッ化物は、リン酸カルシウムの働きを高めるため、再石灰化を促進する効果があります。
・プラークによる酸の生成を抑える
歯に付着したプラーク内の細菌は、糖質から酸を生成します。フッ化物は細菌の働きを抑制し、虫歯の原因となる酸の生成を抑えます。
【フッ素入り歯磨き粉】
・フッ化物の濃度
フッ化物イオンの濃度は、日本では薬事法により1500ppm以下と基準が定められています。最近では多いもので1450ppm程度までのものが販売されており子供用のものでは950ppmや500ppm、100ppmが販売されています。
・形状
フッ素入り歯磨き粉はペースト状のものが一般的です。吐き出すことが難しい1〜3歳未満の子供には、ジェルタイプや泡タイプ、スプレー式の液体タイプなどがあります。
【安全性】
フッ素入り歯磨き粉の有効性については様々な報告がありますが、最も多いのが虫歯予防率30〜40%と言う報告です。さらに、成人や高齢者に多い歯肉退縮による根面虫歯に対しては、67%の予防効果も報告されています。
このように、フッ素入り歯磨き粉は虫歯予防に有効であることがわかっていますが、フッ化物の過剰摂取は急性中毒やフッ素症を引き起こす恐れがあります。
・フッ化物による急性中毒
フッ化物の摂取、吸引量によっては、短時間で人体への悪影響が現れる場合があります。
治療、入院を必要とする推定中毒量は体重1kgあたり5mgのフッ化物量と言われています。
幼児がフッ素入り歯磨き粉を使い、1人で歯を磨いた場合に口腔内に残るフッ化物の量を調査したところ、3〜5歳の場合は0.06mg、3〜6歳の場合は0.04mgと言う結果が報告されています。つまり1日3回行った場合でも0.12〜0.18mgで、意図的あるいは事故により過剰摂取しない限り、フッ化物による有害な影響はないとされています。
フッ素入り歯磨き粉の利用時には使用量を守る事はもちろんですが、誤って歯磨き粉を飲み込むことのないよう事故防止に努めることが大切ですね。
・フッ素症
フッ素症とは、エナメル質の再石灰化期間中フッ化物を過剰摂取することで発生する歯の形成障害のことです。症状の程度はフッ化物の摂取量や期間により異なりますが、エナメル質に白濁や縞模様、欠損などが現れます。
フッ素症の発現リスクは6歳以下の幼児期に集中しています。この時期はフッ化物の摂取が過剰にならないよう特に注意が必要です!
このようにフッ化物は過剰摂取に気をつけて使用すれば虫歯予防にとても効果的です。
皆さんも歯磨き粉を選ぶ際はフッ素の量に注目してみてはいかがでしょうか。
お困りのことがあればお気軽にご相談ください★皆様のご来院心よりお待ちしております!
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