顎関節症とストレスの関係
顎関節症はブラキシズムという3つの習慣によって引き起こされるといわれています。
1、 クレンチング(食いしばり)
2、 グラインディング(歯ぎしり)
3、 タッピング(間欠的に歯を咬みあわせる)
これらの症状の原因ははっきりとわかっていませんが、ストレスによるものだといわれています。
ブラキシズムのすべての現象は筋肉の活動に起因します。そして、その運動をしている筋肉は主に閉口筋群といわれるものです。
この閉口筋群の活動が過剰であることがこのブラキシズムの最大の原因であると考えられます。
日本人はもともと、あまり口を大きく開く運動をしていません。
その一方で、気質的に我慢強く強度のストレスに抗おうとすることを美徳としている人種でもあります。
たとえば「つらいことがあると歯を食いしばる」といった言葉があるように、ストレスをコントロールする方法について昔から「耐える」ための方法を模索してきました。
また、皆さんも小学生のころに「歯を見せて笑うな!」という教育をうけていますよね?また、静かにしていることを強要されるときに、「口を閉じていろ」といわれてきましたよね?
こういったある意味抑圧された状態にあること≒閉口状態といえます。(ストレスがかかると症状が起きる原因)
逆に、口を開けて大きく笑うことなど「開く」動作が開口筋群を発達させ、ストレスのマネージメントにもつながるといえます。
身体の筋肉トレーニングでもそうですが、例えば腕を曲げる筋肉だけを鍛えてしまうと伸ばす筋肉が発達しません。
あごの筋肉も、咬むことだけではなく、開く筋肉をしっかり鍛える必要があるということを意識することです。(治療法)
顎関節症の症状を持っていない人は上の歯と下の歯の接触する時間は食事のときだけです。
少なくとも上の歯と下の歯を接触させないようにすれば、症状は緩和されます。
「若返りあごトレ」の本でも書きましたが、あとは理学療法としての咬筋をリラックスさせる、緩めるストレッチなども効果が高いといえます。(予防法)
もし、似た症状があれば虎の門ヒルズトルナーレ歯科・矯正歯科を受診してください。